公開日 2018年12月25日(Tue)
12月12日(水)~15日(土)の4日間,種子島高校の2年生6人が東京での研修に参加しました。目的は,島外の異なる文化や社会での交流体験等を通して,広い視野で「持続可能な社会」のあり方を考えるための力を養うためでした。科学館や職場見学,東京大学のキャンパスツアー,佐渡高校生とのワークショップなどを体験し,とても充実した時間を過ごすことができました。
1日目(12日):日本科学未来館
日本科学未来館の玄関にて。
ちなみに館長は,元宇宙飛行士の毛利衛さんです。
未来館のシンボル展示「Geo-Cosmos」。有機ELパネルを使った世界初の地球ディスプレイです。画面には,雲の流れや「地球の四季」などが映し出されます。
フロンティアラボの展示。日本の主力ロケットH-ⅡAに搭載されているLE-7Aエンジンの実物。間近で見ると迫力があります。
HONDAが開発したASIMO(アシモ)の実演がありました。人間と変わらないぐらい手足がよく動きます。この後サッカーボールを上手に蹴ることもできました。
2日目(13日)
㈱三菱総研・東大キャンパスツアー
日本を代表するシンクタンクの㈱三菱総研を見学しました。官公庁へ政策支援など行うシンクタンク,企業経営のサポートなどのコンサルティングの紹介がありました。
三菱総研の研究員の方から,自身の高校時代や今までの業務経験を踏まえたメッセージやアドバイスをいただきました。後方の建物は,首相官邸です。
三菱総研の研究員や講演された企業の方々との記念写真。
午後からは,佐渡高校と一緒に東大本郷キャンパスを見て回りました。構内はイチョウの紅葉があざやかで,歴史を感じさせる建物も多くありました。東大の院生や特任研究員をされている方の研究紹介がありました。
3日目(14日)
佐渡高校・種子島高校ジョイントワークショップ2018
終日,ワークショップが行われました。佐渡高校からは,今回10人(1年生7人,2年生3人)が参加しました。離島の高校生どうしが,持続可能な社会をつくっていくために何ができるか,真剣に話し合いました。
今回のテーマは
「自然の恵み/食/エネルギーについて」
最初,相手の島について,それぞれの高校が簡単なプレゼンをしました。種子島高校は,佐渡島の産業,特産品,伝統文化,エネルギーなど 5分程度発表しました。
佐渡高校生による種子島の紹介です。人口の移り変わり,地形,伝統工芸品(種子鋏)などよく調べてくれました。絶滅危惧種(ヒキガエルなど)の紹介もありました。
大学院生が班ごとにファシリテーターになって,グループワークを行いました。
ブレインストーミング法で,テーマに関連する言葉をフセンに書き出し,その後グルーピング(系列化)していきます。
最後に,グループで話しあったことをまとめて発表しました。(1班)
まとめは,大きな紙に書き出しました。(3班)
メンバーで分担して発表しました。(2班)
ワークショップを終えて,参加者全員で記念写真を撮りました。
4日目(15日):浅草周辺見学
いよいよ,研修も最後になりました。午前中は,東京の下町,浅草に行きました。浅草寺は,大勢の観光客でにぎわっていました。羽田空港から,鹿児島空港を乗り継いで,午後5時半過ぎに種子島空港に到着しました。
今回の研修を通して,地元の種子島が抱えている課題について深く学ぶことができました。持続可能な社会をつくるために,すべきこと,できること,したいことは何かを考え,種子島のよさをもっと発信して,島の将来に少しでも貢献できればと考えています。