【放送部】『太平洋のかけはし』紙芝居をラジオドラマに

公開日 2015年10月02日(Fri)

 種子島高校放送部では,赤尾木城文化伝承館・月窓亭から依頼を受けて,種子島に伝わる「カシミア号遭難事件」を題材にした紙芝居『太平洋のかけはし』をラジオドラマに仕上げました。紙芝居+ラジオドラマの組み合わせでお楽しみいただけます。どうぞご覧下さい。


【カシミア号漂着にまつわる出来事】
 明治18年(1885年)9月11日,アメリカの商船カシミア号が種子島南東沖で難破した。12名の乗組員はボートや筏(いかだ)で立山・伊関に漂着。そのとき両地区の住民は見たこともない異国人を拒絶することなく,手厚く介抱し本国へ返した。
 帰国した乗組員は,彼らが受けた介抱と思いやりがいかに優れて人間的,かつ気高いものであったかということについて,アメリカの国民に伝えた。このことはアメリカ政府にも伝わり,1889年アメリカ合衆国大統領名で伊関・立山の両地区で中心的な役割を果たした岩坪平左衛門と古田貞吉に金メダルが,翌年には両地区に5,000ドル(現在の価値で数億円)が送られた。贈与金は学校建設や奨学金の設立などの教育費として,その後の児童生徒たちのために有効に活用された。

Photo