【東大プラチナ】2年文理クラスで授業が行われました

公開日 2015年09月30日(Wed)

1 9月29日(火)3・4限目,普通科2年1組(文理クラス)で,東京大学総長室特任講師の菊池康紀先生,神戸大学大学院講師の尾下優子先生,東北大学大学院准教授の福島康裕先生の3名の先生方による授業が行われました。今回は講義形式ではなく,生徒たちに課題を与え,お互いに話し合いながら発表内容をまとめていく形式の授業をしていただきました。
3 この授業は,今年の3月から行われている,東京大学と種子島の1市2町が連携して「プラチナ社会」(持続可能な社会システム)を創造していく取り組みの一環として行われているものです。3月12日(木)の講演会7月3日(金)の授業に引き続き,3回目の実施となります。今回からはシリーズ形式の授業となり,来年にかけて継続して学習を重ねていくことになっています。

 今回の授業は,まず始めに「自分が将来目指している職業や研究分野」を付箋紙に記入してみんなの前で発表し,黒板上の模造紙に付箋紙を貼り付けるところから始まりました。

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7 続いて,付箋紙に書かれた内容を大きく6つの分野に分け,「理学・工学」「音楽・芸術」「看護・栄養」「医学」「言語・教育」「社会・心理」というジャンルごとに生徒たちがグループを作り,話し合いを行う態勢を作りました。

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10_2 そこで,先生方から「いま種子島ではどのような問題があるか,自由に話し合う」という課題が示され,生徒たちは付箋紙に意見を書き込みながら積極的に議論を行いました。話し合いがある程度進んだところで今度は「種子島が抱える問題点と,自分たちが目指している希望する職業や研究分野とを関連付けることはできないか」考えるという課題が示されました。生徒たちは初めての作業に戸惑うところもありましたが,3人の先生方のアドバイスを受けながら,少しずつ自分たちの考えをまとめていきました。

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18 そして,最後に模造紙に付箋を貼り付け,ある程度ジャンル分けをして見やすく仕上げ,発表を行いました。時間内にうまく仕上がらなかったグループもありましたが,生徒たちは大きな声で,自分たちの考えた種子島の問題点や,それを自分たちが希望する仕事・研究内容でどのように解決できるか,自分たちなりの意見を堂々と発表していました。発表を聞いている生徒たちの表情も,真剣そのものでした。

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27 発表終了後,3人の先生方から講評をいただきました。みんなで1つのテーマについて考えることでさまざまなメリットが生まれること,また一見関係性のないように見える事柄であっても,よくよく観察してみると実は関連性があり,組み合わせ方によっては思わぬ効果を生み出すことがよくわかりました。そして,この種子島という環境の中で人々がお互いに協力し合うことで,島全体をもっと大きく盛り上げていくことができる,そのためには教育が重要であることを教えていただきました。

25 今回の授業を通して,生徒たちはまた一段と自分たちの視野を広げることができました。きっと,今後の学習意欲向上に繋がっていくことでしょう。天候不良のなか飛行機から高速船に乗り換え,種子島までおいでくださった3名の先生方,どうもありがとうございました。