【放送部】伊佐市で感動の再会に立ち会いました

公開日 2015年09月24日(Thu)

1 9月21日(月)から23日(水)までの3日間,放送部の生徒3名が伊佐市を訪問し,戦時中に伊佐市(当時の菱刈町)に疎開していた大木クリ子さんと,受け入れ家庭に暮らしていた堀内敏子さんとの感動の再会に立ち会いました。

2 放送部では,西之表市の戦後70周年記念事業の一環として,戦時中の学童疎開経験者の方々への取材と番組制作を進めています。8月24日(月)の西之表市役所での取材9月19日(土)のアメリカ鼻(西之表市安城)での撮影に引き続き,今回は大木クリ子さんと,同級生で一緒に疎開していた梅下フサ子さん(鹿児島市在住)のお2人が疎開先の伊佐市を訪れ,大木さんを受け入れた家庭に暮らしていた2歳年上の堀内敏子さんと70年ぶりの再会を果たす旅に同行させていただきました。

3 戦後,連絡先もわからず,会うこともできないまま70年の時間が過ぎた,そんな大木さんと堀内さんの再会の瞬間はとても感動的で,これまで取材を続けてきた放送部の生徒たちにとっても,非常に印象深い撮影となりました。

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6 感動の再会のあとは,堀内さんのご自宅で当時の様子についてお話を伺ったり,当時通っていた小学校やお寺を見に行ったりと,非常に充実した取材を行うことができました。さらに,翌22日(日)には3人で曽木の滝を訪問し,戦時中は見ることのできなかった素晴らしい風景を楽しんでいただきました。

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24c38a43651941d7974199c05e1f4bb5 70年という月日の中で,かつて大木さんたちが豆を拾いに行った駅はなくなり,通っていた小学校の校舎も建て変わりました。大木さんが集団生活を行ったという公民館も見つかりませんでした。それでも,70年ぶりに友達と再会し,いろいろな場所でたくさんの風景を目にし,たくさんの資料に触れながら少しずつ当時の記憶を取り戻し,生徒たちにいろいろなお話をしていただきました。

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Img_0131 今回の取材にあたっては,西之表市・伊佐市の70周年記念誌制作チームの方々にたくさんのご協力をいただきました。当時の資料を探し出し,多くの方々に聞き取り調査を行い,大変な苦労を重ねたからこそ,今回の再会を実現することができ,我々もその貴重な瞬間に立ち会うことができました。本当にありがとうございました。

 今後,生徒たちは10月下旬の九州高校放送コンテスト鹿児島県予選大会の作品提出締切に向けて番組制作を進めていきます。たくさんの方々の想いに応えられるように全力で頑張ります。

7 なお,今回の取材について,MBC南日本放送や南日本新聞,朝日新聞の方々に取材していただきました。また放送日等が決定しましたら,このブログ上でお伝えいたします。