「いのちの教育」-種子島の救急救命の現状-

公開日 2013年02月14日(Thu)

ファイル 1132-1.jpg 2月12日(火)に,卒業を間近にした3年生に向けた「いのちの教育-種子島の救急救命の現状-」と題した講演が武道館で行われました。

 今回は講師として田上病院の麻酔科部長で,本校サッカー部のチーム帯同医もされている高山千史先生をお招きして,「いのちの大切さ」と「種子島の救急救命の現状」について話していただきました。

 まず最初に,生徒たちは先生の指示に従って手首の「脈」をみて,その後両手をこすり合わせて前の人の背中にあててみました。そこで先生は「命のあたたかみ」を感じてほしいと話されました。
ファイル 1132-3.jpg ファイル 1132-5.jpg
ファイル 1132-2.jpg つづいて,福岡の助産師・寺田恵子さんの「いのちの教育活動」や高山先生の活動を取材したビデオを鑑賞しました。寺田さんの出産シーンを劇にした活動を収めたビデオを観て,生徒たちは改めて生命誕生の素晴らしさや親の大切さを感じることができたようです。

ファイル 1132-4.jpg その後,「種子島の救急救命の現状」について,種子島での「心肺停止状態からの社会復帰率」が全国平均よりもずっと高いことをデータで示されました。「種子島は,倒れた人の近くにいた人がためらうことなく救急救命を実施してくれるので,多くの命が助かっている。都会ではこうはいかいない。このような,隣人を大切にする種子島のあたたかい心を持ち続けてほしい。また,ぜひ救急救命の技術を身につけてほしい。」とお話されていました。

 この講演を通して,生徒たちはいのちの大切さや親のありがたみをあらためてかみしめることができました。また,自分たちの暮らす種子島に誇りを持つことができました。

 生徒たちが卒業後もいのちを大切にして,それぞれの進路で活躍してくれることを祈ります。