公開日 2012年07月10日(Tue)
昨日の夕方,パソコン室で「人権同和教育職員研修会」が行われました。これは鹿児島県の教職員として備えておくべき人権に対する知識,人権尊重の理念,そして鹿児島県の人権教育の目標について再確認するために行われたものです。
今回は県教育庁人権同和教育課の中村浩一さんを講師にお迎えして,人権に関する基礎知識に加えて,同和問題についてのこれまでの歴史的経緯や,進路保障に対する取り組みについても勉強しました。
同和問題に関する研究が進んでいくなかで,教科書の身分制度に関する説明が変化してきていること,またかつての「社用紙」にどのような記入項目があり,それがどのような経緯で現在の「統一応募用紙」に置き換わっていったかなど,さまざまな資料を用いながら丁寧な説明が行われました。
最後に,人権教育に係る3つのキーワードとして,子供に対し「見つめる」「思いをめぐらす」「向き合う」姿勢が大切であること,そして,子どもの自尊感情を育成するために「認める」「認められる」という体験が大切であるということを確認して,研修会は終了しました。
人権教育,同和問題などについて「わかっている」つもりでも,いろいろなお話を聞いてみると実は「わかっていなかった」「理解不足だった」ことがよくあるものです。今回の研修は,我々にとって非常に大切な経験となりました。わざわざ種子島まで足をお運びくださいました中村さん,どうもありがとうございました。