種子島高校に,古墳があった!?

公開日 2023年08月31日(Thu)

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 その名は,今平古墳群です。場所は下の地図を見てください。

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 学校正門から入って,まっすぐ行って,畑のある方向に行くと,左手には木の葉や草を捨てる所がありますが,さらに進んで右手の辺りです。今は雑草の中,桜の木が並んでいます。プールは今ありません。

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 これまで考古学研究者の間では,種子島には高塚古墳は存在しないといわれていたが,地元のひとびとの間では種子島実業高校(現種子島高校)の敷地内にはそれがあるといわれてきた。

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 2mぐらいの大きな石が,並んでいます。これが古墳か。

 昭和27(1954)年8月の三友国五郎・国分直ー・河口貞徳氏らの調査で発見された。

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 古代の墓らしいという言い伝えは,代々,高校に伝わってきたらしく同校の要覧をみると,その場所はさわらぬ場所としていろいろな計画から外されている。…近寄りがたい場所と言い伝えられていた。…昭和47(1972)年に温室が建設される際に,お祓いをした後に近くの傾斜地にブルドーザーで押された。…学校内,地元民の間では古墳らしいものがあると言い伝えられてきた。

 その正体やいかに!?

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  平成元(1989)年 9月11日から 17日まで 1週間調査が行われ,1号墳は横穴式石室のように見えていたが,発掘調査の結果,自然の石であることがわかった。大きな岩が長い間に裂けていき,そのあいだに土が入ると同時に,中央にあった岩が風化して地表面下に隠れてしまって出来上がった現象である,だそうである。

 な~んだ,古墳ではなかったか。だけど,ロマンのある話しでした。

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 当時の高校には約100個の石器が保管されていたという。左下に落書き? あり。

 ※ 出典『今平1号墳発掘調査報告』(1990年3月,鹿児島県西之表市教育委員会)を参照させていただきました。

 

 …ところで,あの巨石はどこに行った? まさか,毎日よく目にする,あれではないか!?