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1月28日(木)5限目,体育館で『生き方を模索する』をテーマに講演会が行われました。これは鹿児島県が行っているいじめ問題等相談員派遣事業の一環として行われたもので,今回は鹿児島メンタルサポート研究所所長・臨床心理士で鹿児島大学名誉教授の清原浩先生にお話をいただきました。
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清原先生は,高校時代を「自分自身を確立していく時期」であるとし,「同調傾向が強い時代」のなかで生徒たちがどのように考えていくべきか,わかりやすい例を示しながら生徒たちに教えて下さいました。何かに過剰にこだわるのではなく,柔軟性をもって先を見ながら行動するのが望ましいこと,また,「幸せ」という何かと比較した価値ではなく「生きがい」という絶対的な価値を追求することなど,生徒だけではなく教職員にとっても非常に参考になりました。
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先生は最後に,「どうして生まれてきたのだろう?」という答えの無い疑問を追求するのではなく,「どのように生きようか?」と考えよう,「生きていて良かった」という人生を作り上げてほしいと生徒たちに呼びかけました。
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なお,6限目には教職員向けに『生徒・親の話を聴くということは,どうすることか』という演題で講演をしていただきました。人は客観的事実で動くのではなく,どう考えたかによって動いていること,また答えは本人が潜在的に持っているという観点に立って,相手の言うことに傾聴しながら一緒に答えを導き出していくことが大切であると教えて下さいました。
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お忙しいなか,生徒や教職員のためにご講演いただいた清原先生,どうもありがとうございました。